2012年12月27日木曜日

フランスFR3ニュース「#WHO と #IAEA の癒着に抗議する人びと」

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フランスFR3WHOIAEAの癒着に抗議する人びと」




【出所】

 
WHOの独立のために
「世界保健機構(WHO)は
放射能汚染の犠牲者を守るという使命を果た していません」
【テキスト】
こんばんは。
背後にあるのは世界保健機関の本部です。
しかし、ここから2歩ほど離れたところに4年前から
核の悪影響に関するこの機関の沈黙に対し抗議する人びとが立っています。
25年前のチェルノブイリ原発事故、そして先月の福島の原発事故
彼らの戦いは、今日、違った反響をもたらすでしょう。
「われわれは今朝も時間通りにまたここにいます」
彼らの持ち場は手作り感にあふれたものですが…
「ここに置こう」
…彼らの戦いは世界的なものです。
2007年四月26日以来、活動家たちは毎日
8
時から18時まで見張りを行なっています。
「われわれは全てのWHOの職員を前に、無言の抵抗をしているのさ」
“医学の父”ヒポクラテスのように、無言に見張り
WHO
の独立を要求しているのです。
1959年以来、ある協定がWHOと世界原子力機関(IAEA)を結びつけているからです。
IAEAは国連によって創設され、引用すると:
「原子力エネルギーの向上を促進し成長させる」ための機関です。
つまりWHOは、原子力に関する情報歪曲の共犯者なのでしょうか?
WHO職員のアリソン・カッツさん(注)がそうであると断言します。
WHOは超大国主導であり
原子力の分野では、米国、フランス、英国の支配下にあります」
「そして彼らにとって、原子力がもたらす健康被害の実態は禁句なのです」
「チェルノブイリ事故の死者が50人と聞いた時は
私は疑わしいと思っただけでした。
虚偽が重大であることをほんとうに知ったのは
関連文献を読み始めてからです。
おそらく事故による死者は百万人にのぼります」
チェルノブイリ事故の死者数は過小評価されましたが
日本についても同様のことが繰り返されようとしているのでしょうか?
WHO
は沈黙を続けています。
この奇妙な沈黙を活動家たちは非難してきましたが
“善意あるお人好し”と見なされてきました。
その彼らが今、人びとの良心を呼び覚ましています。
ここから1000キロ離れた
ブルターニュで農業を営むこの男性の尽力で、全ては始まりました。
「たった1分で
すべてが終わる。

大地は何かを生かすものではなく
死をもたらすものとなってしまうのです。
恐ろしいことです」
ウラジミール・チェルトコフ著『チェルノブイリの犯罪』を読み終えた時
彼は抗議運動を始めました。
ポール・ルロー、インディペンデントWHO
WHOは公的資金で運営されており
憲章にも人びとの健康を守るのが任務であると明記されています。
WHO
は承知の上で人びとを死に追いやり
人びとを放射能から守る任務を果たさず
やってはいけないことをしているのです。
その事実を知った私は、怒りのあまり
本を閉じてから1分後に決意を固め、WHOの前に立つことにしたのです」
以来、ヨーロッパに約300人の仲間ができました。
ブルターニュ地方の田舎から
ポールはジュネーブの“見張り番”のプラニングを行なっています。
エキスパートや専門家である必要はありません。
彼らは皆“歩哨”です。
ヘルミン・デッカー(インディペンデントWHOメンバー)
4年間に渡って毎日
来る日も来る日も、誰かがいます。
今日は私がここにいます」

クリスティーヌ・ノデ(インディペンデントWHOメンバー)
WHOは、自由に公式見解を発表できなければいけません。
IAEA
の被曝や放射能についての見解の影響を受けてはいけないのです」
ミシェル・ノデ(インディペンデントWHOメンバー)
「私はちっぽけな存在だ。
しかし“これじゃダメだ”と訴えたい」
「“本当は何が起こっているのか教えてくれ!”と」
(注)
アリソン・ロザモンド・カッツ Alison Rosamund Katz
長年WHOに国際職員として勤務、公衆衛生、政治・貧困と病気が研究テーマ。Independent WHOWHOの独立のために)、Peoples Health MovementPHM=民衆健康運動)と貧困問題のCentre Europe-Third WorldCETIM)で活躍。最近の日本語訳論文:
日本科学者会議編集・発行
『日本の科学者』Vol.48 No.1 通巻540(本の泉社 通販サイト)
特集:国際原子力ムラ その虚像と実像
チェルノブイリの健康被害――国際原子力ムラの似非科学vs独立系科学
翻訳:牟田おりえ


【参照記事】
原発事故被災地をおおう「国際原子力ロビー」の影

(左)ミシェール・フェルネックス博士「チェルノブイリの犯罪 WHOは共犯」
(中)ウラディミール・チェルトコフ氏「WHO:21年間の沈黙と嘘」
(右)クリス・バズビー博士「WHO=IAEA協定を修正せよ!」

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