2016年10月28日金曜日

グリーンピース【ブログ】核兵器禁止条約交渉の可否を国連で票決

 Home > News > Blogs > Nuclear Reaction > Today governments vote whether to negotiate a ban on nuclear weapons—they should vote YES


ブログ投稿:ジェン・ママン Jen Maman - 20161027


核兵器は、化学兵器や生物兵器と違って、いまだに国際条約の明文で禁止されていない唯一の大量破壊兵器である。だが、状況はほどなく変わるかもしれない。

国連総会で本日、1027日木曜日、核兵器禁止条約に対する交渉開始決議案が票決される。

決議案は、「核兵器の全廃に向けて、核兵器を禁止する法的拘束力のある文書について交渉する」国連会議の開催を求め、その開催期日を2017年としている。この決議案が採択されれば、核軍縮にとって画期的で重要な突破口になるだろう。

冷戦の終結から25年近くたった今でも、14か国の98施設に16,300発の核兵器が存在すると推測されている。核武装9か国は軍縮どころか、大枚をはたいて、核装備の維持と近代化に勤しんでいる。核兵器が存在するかぎり、偶発的または意図的な核兵器使用のリスクがつきまとう。

核兵器を使用すれば、人道が破局的な影響をこうむり、爆轟のさなか、国や人道団体が救援活動をするとしても、無意味になる。

これまでの経緯から、核兵器禁止条約の影響が、それに参加していない国ぐにの振る舞いにさえおよぶことが考えられる。条約の存在が諸国に対して、核兵器を支持するか否か、決断を迫ることになる。これが圧力になって、他の国際会議に、それに諸国の国内レベルの論争にも影響がおよぶだろう。

核兵器禁止は、核兵器保有に相反する国際規範を確定することになり、そのような兵器の認知価値を引き下げるのに有益である。核兵器禁止は、核兵器は容認できず非合法であると信じる諸国と、核兵器は合法であり安全保障に資すると信じる諸国のあいだに一線を画すことになるだろう。


賛成票を投じると表明した国ぐにの政府は増えている。今朝早く、欧州議会は明確な支持を表明し、加盟諸国に対して、「会議開催に賛成し」、条約の交渉に「実質的な参加」をするように求めた。しかし、これは拘束力のない勧告であり、EU諸国政府の投票を左右しない。

グリーンピースは、すべての国ぐにの政府に対して、決議案に賛成票を投じ、法的拘束力のある新しい核兵器禁止条約の交渉に参加するように呼びかける運動を支持する。

あなたもまた、この支持に加わることができる。一分だけ時間をさいて、友人や家族にこのサイトを紹介し、またこのツイートを拡散して、世界規模の核兵器禁止を表明してほしい。わたしたちは結集して、永久に核兵器を禁止することができる。

【筆者】

Jen Maman
ジェン・ママンは、グリーンピース・インターナショナルの平和問題顧問。

【クレジット】

Greenpeace International, “Today governments vote whether to negotiate a ban on nuclear weapons—they should vote YES,” by Jen Maman, posted on October 27, 2016 at;

【関連ニュースなど】

0 件のコメント:

コメントを投稿