2014年11月22日土曜日

世界核産業現況レポート「中国の方家山原発1号機が送電開始」


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中国の方家山原発1号機が送電開始
Fangjiashan-1 in China Connected to the Grid
 2014117日金曜日
中国東沿岸部の浙江省に立地する方家山原発のCPR-1000原子炉が2014114日、送電を開始したと中国核工業集団が公式発表した。同炉は20081226日に起工され、当初に予定されていた201312月からほぼ1年遅れの起動になった。同原発では2号機が建造中であり、当初の起動予定日から1年遅れ、201510月の稼働開始が計画されている。このプロジェクトは秦山原発を拡張するものであり、核工業集団の所有権持ち分が72%、残りは浙江省エネルギー集団有限公司の所有である。
方家山CPR-1000型炉は第2世代炉であり、旧式であることから安全上の懸念を集中的に招いてきた。米国は同炉が時代遅れであると断じ、2011年に漏出した外交公電が「ウエスチングハウスによれば、CPR-1000型炉より100倍安全であるAP1000型炉の受動的安全技術を無視することによって、中国は原発群のリスク総体を大規模に増大させている」と報告した。当時のフランス原子力委員会議長は設計に関して、とりわけ「原子炉建屋を包む二重防護外殻を欠いているので」重要な安全基準に合致しないと説明した。中国の環境保護部長(大臣)は2012年、中国の原子炉群の安全上の懸念を認めた。方家山原発の原子炉は、フラマトム(アレヴァの前身)CPO/CP1/CP2系列の900メガワット炉の修正型であり、原型炉はフランスで1971年から87年まで(計34基)建造されていた。
目下、さらに16基のCPR-1000型炉が建造中であり、世界で建造中のいかなる型式よりも多産である。
【ウィキペディア】方家山原子力発電所


招待客とメディアが見守るなか、方家山1号機を送電網に接続 (Image CNNC)





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