2013年11月15日金曜日

県民健康管理ファイル「健康長寿県日本一を目指して あなたの健康見守ります」福島県・福島県立医大




 「県民健康管理ファイル」は、県民の皆様お一人お一人が、ご自身の健康に関する様々な調査や検査結果をまとめて記録・保存できるようにした「家庭用カルテ」です。
 全ての県民の皆様に配布することとしており、現在、県民健康管理調査「基本調査」の回答者への結果通知に合わせてお送りしております。
 「県民健康管理ファイル」は、A4版ファイル形式で、記録編(線量測定値記録、健康の記録、健診等の記録、受診の記録)、資料編(知っておきたい放射線のこと)、クリアファイル18ポケット(検査結果等の保存)により構成されております。
 「県民健康管理ファイル」をご自身の健康状態の把握や今後の健康管理にお役立てください。
表紙
P.12
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P.20



特集2(1,12KB) 67ページ
 内部被ばくについて

特集 2 インタビュー 放射線と私たちの健康
内部被ばくについて
私たちの生活につきまとう放射線への不安。中でも、呼吸や食べ物によって放射性物質を体内に取り込み、体内で放射纏を受ける「内部被ばく」についての問い合わせが多く寄せられています。今回はこの『内祁被ばく』について、県放射線健康リスク管理アドバイザーで、福島県立医科大学副学長の山下俊一氏に話を聞きました。(以下敬称略)
外部被ばくと内部被ばく
―― 体外から放・射線を受ける外部被ばくと体内で放射線を受ける内部被ばくでは内部被ばくの方がより危険というイメージがあるのですが。
山下 まずは、単位をきちんと理解することが大事。「ベクレル」と「シーベルト」という単位がありますが、放射能の強さを示すのが「ベクレル」という単位。そのベクレル数放射性物質ごとに決められている係数を掛けて計算し、人体への健康影響を示すのかシーベルトという単位。「シーベルト」は実測値というよりは健康への影響の尺度と考えた万がいいかもしれません。
この『シーベルト』の数値が同じであれば、外部被ばくであっても内部被ばくであっても人体への影響は同じものです。
「シーベルト」という単位ですが、まず1シーベルトというのは急性放射線障害の出るレベルでこれは怖い。その1000分の1の単位の「ミリシーベルト」では、懸念されるのは100ミリシーベルト以上。がんのリスクが上がる。それ以下ではがんのリスクを証明できるくらいの放射線量ではない。さらに1000分の1の単位「マイクロシーベルト」(1~999マイクロシーベルト)は、細胞に傷も付かないレベル。そういうふうに考えてよい単位です。そして、これはいずれも一度に放射線を受けた場合の影響です。
体内の放射性物質
―― 内部被ばくでは、自然には存在しない物質が体内に入るということでの不安があります。
山下 放射性物質というのは、私たちの体の中にも存在します。
例えばカリウム40。食品などに含まれる天然の放射性物質で。体重60kgの大人の体内約4000ベクレルあります。これによって私たちは年間約0.2ミリシーベルトの内部被ばくを受けています。これに比べて、人工の放射性物質である放射性セシウムなどは食品ごとに厳しく規制されており、私たちの体に入ってきたとしても、その量は微々たるものと考えられます。天然の放射性物質と人工の放射性物質が出す放射線はどちらも人体への影響は同じですので、あくまでもその量が問題ということです。

…… 以下、略。全文リンク ……

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