2013年11月24日日曜日

【海外論調】ミスター100ミリシーベルト、ついに過ちを認める


ミスター100ミリシーベルト、ついに過ちを認める
20131122日 JD・ヘイズ J. D. Heyes
Tags: radiationFukushimaDr. Shunichi Yamashita


【ナチュラルニュース】放射線の専門家ともあろうものが、どうしてこんな無分別な助言や忠告ができるのだろう? さて、これは少なからぬ日本人が自問していることであるはずだ。
20113月の巨大津波の一撃の結果として勃発したフクシマ原子炉惨事を追っているみなさんなら、山下俊一博士(別名、ミスター100ミリシーベルト)をご存知だろう。彼は事故のあと、フクシマ健康調査の座長をしばらく務め、惨事勃発の直後、首尾一貫して間違った助言をしていた。
日本の5大日刊紙のひとつ、朝日新聞に掲載された最近のインタビューによれば、彼は長引く惨事の基本的な事実を理解していなかったと明かし、またSimplyInfoサイト記事の分析によれば、「人びとがすべきことについて、根拠にもとづく意見を述べるための情報をなんも探していなかった」。
ブログEX-SKFは、フクシマ事故とその放射性フォールアウトを追っているが、この件について次のように伝える――
朝日新聞にいまでも連載中の「プロメテウスの罠」によれば、SPEEDI予測地図がついに公表されたとき、山下博士は不意を突かれた。彼はそれに先立つ時期、事故による放射性物質の拡散は、チェルノブイリ事故に比べて非常に少ないので、ヨウ化カリウム剤を配布する必要は絶対にないと自信たっぷりに福島医科大学の担当者らを説得していたのだ。
「彼は医科大学に間違った情報を伝えていた」
SimplyInfoはさらに加えて、山下、もうひとつの日本の日刊全国紙、読売新聞にも専門家の見解として同じ主張を伝えていた。
「さらにまずいことに、彼は福島医科大学の担当者らにこの間違った情報を伝え、318日のあと、担当者らはこれにもとづいて行動した。山下は次のような説明をいくつか大学の医療スタッフに示し、自分の主張を伝えた」とSimplyInfoは伝え、その説明を次のように挙げた――
1)「安定ヨウ素剤で甲状腺癌が防げるという誤解が広がっているが、『ヨウ素剤信仰』にすぎない。日本人が放射性ヨウ素を取り込む率は1525%。45割を取り込むベラルーシとはわけがちがう」
2)「20キロ圏、30キロ圏以西の被曝量はおそらく1ミリシーベルト以下*。チェルノブイリと比べて被曝量が微量なので、日本政府も安定ヨウ素剤服用の指示を出さない」
*全身実効線量と甲状腺等量のどちらを指していっているのか、明らかでない。
「ぜひ逃げ出すことのないように*事故による被曝は地震国で原発立国を進めてきた日本の宿命です
*「職場を放棄するな」の意。
その後、山下は次の理由をあげて、大学が防護用のヨウ素を地域住民に配布しようとした計画を却下した――
「(1)原子力安全委員会のマニュアルから逸脱する(2)服用量を誤る危険もあるし、副作用が出た際に対応が困難(3)飲み物と混ぜた場合に効き目があるかどうかわからない」
「ありゃー、と思いました」
そして最後に、朝日新聞が6月におこなった取材でわかったことがある。山下がインタビューで発言した内容を、同紙は次のように伝える――
山下を驚かせたのは、11323日に国が公開したSPEEDI(放射能拡散予測システム)の計算図だった。当時のヨウ素剤服用基準は、甲状腺の被曝線量が100ミリシーベルトになると予測されたとき。計算図では100ミリを超える地域が原発30キロ圏外にも大きく広がっていた。
同紙は、彼が「ありゃー、と思いました」といったと伝えた。
フクシマ原発の原子炉6基のうちの3基がメルトダウンしたあと、多数の日本国民の健康がおぼつかなくなっている。そんななか、住民に接する「専門家」が「ありゃー!」というのだ。
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【参照記事】朝日新聞デジタル:




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